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1911年、定年退職後、彼は小さいサイズの絵のみに特化するこ とになる。アテノジーは52歳にして本当の自由とあらゆる制約からの解 放、そして、それに伴う絵画への集中を手に入れたのである。その特異 性は彼とその周りのコミュニティーから一線を画すものにした。彼の小 さな絵画は彼自身の内面の日記でもあり、自然との個人的な繋がりを記 した『魂の書』でもある。モンゴル帝国の後裔の一国、元時代の画家
倪 瓚 (げいさん 1301-1374)が人物の存在を一切無にした風景画を描い たように・・・。彼らの択一した感受性は謙虚さと静寂の中に見出され る。それは私たちがアテノジーの絵画の中に入り込む時、視界が無限の 大地に誘導される感覚と同じものではないだろうか。
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最初に発見された箱 12x18cm
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